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婦人科疾患について… ■排卵異常の原因(1) 内分泌機能の低下■ <脳下垂体の機能低下> 脳下垂体の機能が低下して、脳下垂体ホルモン(LH、FSH、PRL、TSHなど)※1の分泌が不充分になり、その結果、排卵が起こりにくくなる症状です。 ※1 LH,FSH=性腺刺激ホルモン PRL=乳汁分泌ホルモン(プロラクチン) TSH=甲状腺刺激ホルモン ■排卵異常の原因(2) 甲状腺機能異常■ <甲状腺機能の異常とは> 甲状腺は体全体の代謝をコントロールしています。 甲状腺機能の異常による排卵障害は甲状腺機能低下症の場合がほとんどです。 1つは、甲状腺機能が低下して必要なホルモンの分泌が減少する「甲状腺機能低下症」で、代表的なものには「橋本病」があります。症状としては、低体温・筋力低下などの全身症状のほか、精神症状・皮膚症状や月経異常・性欲減退・不妊・流産などの内分泌・代謝症状がみられます。現代医学では甲状腺ホルモンの補充療法などを行います。 もう1つは、甲状腺機能が亢進してホルモンの分泌が増加する「甲状腺機能亢進症」で、代表的なものには「バセドウ病」があります。甲状腺機能亢進の場合には排卵障害は少ないのですが、流産や妊娠中毒症などの妊娠中や分娩後の異常が多いので妊娠前から甲状腺機能を専門医にしっかり管理してもらう必要があります。症状としては、甲状腺の肥大化・眼球の突出・頻脈・発汗・のぼせ・食欲の亢進などがみられます。現代医学では抗甲状腺ホルモンの生合成を阻害する薬物(抗甲状腺薬)などを用いて治療します。 中医学的に考えると 甲状腺機能低下症の場合は 「脾陽虚」、「脾腎陽虚」、「気血両虚」、「陽虚水氾」 などの状態であると考えられます。このような症状は、疲れやすい・腰が弱い・冷え性・おりものが少ないなどがあります。温補気血・昇陽作用を目的とした治療で気血のめぐりをよくし疲労倦怠感を改善することができます。 また、甲状腺機能亢進症の場合では「気鬱化火」、「陰虚陽亢」、「気陰両虚」などの状態であると考えられます。体が加速している状態をゆるめることが必要です。滋陰降火・滋陰養血・補心安神作用を目的とした治療で、のぼせやほてり、不眠や動悸などの症状を軽減することができます。
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