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婦人科疾患について…


子宮頸疾患

子宮はなすび、あるいは人の頭の様な形をしています。解剖学的に子宮の首の部分を「子宮頸部」、頭の部分を「子宮体部」と呼びます。癌の発生部位が前者の場合は「子宮頸癌」、後者の場合は「子宮体癌」に分けられます。子宮頸癌と子宮体癌は、子宮という同じ臓器に発生しながらも、全く異なる癌なのです。

・子宮頚癌
子宮頚部に発生した悪性腫瘍であり、女性生殖器癌の中では最も頻度が高いとされています。多産婦に多く、好発年齢は40代ですが、30代では乳癌よりも子宮頚癌の方が発症率がかなり高いのが現状です。自覚症状として、不正性器出血、おりもの、腰背部痛を伴う事が挙げられます。

・子宮頸管炎
経産婦の約60%に見られます。これは頸管粘膜の炎症で、単独で起こることは稀ですが、多くの場合腟炎などから上行感染で広がります。子宮頸管は、腟を介して外界と直接通じている事や、分娩や人工妊娠中絶時に頸管損傷を生じやすい事、また感染に比較的弱い子宮腟部びらんが頸管の入口に存在する事などから、腟と同様に女性性器の中で最も感染を受けやすい所です。クラミジアの感染によるものは、日本を含めた先進諸国で大流行があると言われており、慢性化すると子宮内膜症や不妊症を引き起こすこともあります。炎症によって頸管粘液に異常をきたし、精子の侵入を妨げる原因にもなります。

・子宮頸管ポリープ
良性腫瘍ですので、ポリープ自体が癌化することはありませんが、必ず根元から切除するようです。妊娠を経験したあらゆる年代に起きますが、30代~50代の女性によく発生します。接触出血が起こりますが、それ以外自覚症状はほとんどありません。子宮頸部の粘膜細胞が、炎症をきっかけに増え、茎をもったできものとして頸部から子宮の出口へ飛び出した物です。痛みはなく、妊娠・出産には全く問題はありません。しかし、ポリープが精子の通過を邪魔する状態になると不妊の原因となってしまいます。

「女性の命を守る事は少子化問題の観点からも重要」として、子宮頸癌予防の為にワクチンを学校で集団接種する取り組みが2009年秋から始まりました。子宮頸癌は性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)感染によって起きると言われています。ワクチン接種によって予防できる唯一の癌との事ですが、接種は計3回必要で、費用が高額の為、各地で公費助成を求める声が高まっています。ある市では接種費用を全額負担するようで、小学6年女児のうち98.5%が接種を希望していたそうです。



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