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女性の生涯において、10代~50代までの初潮から閉経まで何十年も月経を伴います。
この月経の周期や量や色、痛みや不正出血などによってご自身の身体の状態を把握することができます。
これは、妊娠・出産と特に重要な関わりがあるのです

健康な女性はだいたい12歳くらいになると月経を迎えます。
これは内分泌(ホルモン)の活動と女性性器の発育が、女性の生殖機能としてスタートし始めた証拠です。
だいたい10歳~16歳までが初潮年齢とされていますが、近年日本では初潮年齢が早まる例も増え、
10歳で初潮を迎えることも稀ではありません。また16歳以降に初潮を迎える遅発月経では、中医学的には
先天の腎の精が不足していると考えます。この遅発月経の場合月経不順や無月経となりがちであり、その
結果不妊の原因となることが考えられます。

月経周期:生理開始から次の生理開始前日までをさします。
       通常は28日前後ですが、25日以内のものを頻発月経、39日以上のものを希発月経と言い
       ます。各周期ごとの説明はコチラを御覧下さい。
月経期(生理期):個人差ありますが、だいたい3~7日間です。
月経血量:一般的に100~150mlくらいで、1日目が少なく2~3日目が多い、その後だんだんと少なく
       なっていきます。
       量が多いのは「気虚血熱」、少ないのは「血虚・腎虚・お血・痰湿」などの原因が考えられます。
月経血色:通常、色はやや暗赤色でサラサラです。ドロドロしていたり、レバーのように黒っぽい場合には
       「お血・冷え・子宮卵巣トラブル」があると考えられます。
       また経血色が薄い場合は「気血虚」として気や血が不足気味と考えます

早経(頻発月経)=月経周期が25日以内、中医学では「血熱気虚」と考えます。
 ・実熱症状:辛いものの食べすぎなどで体内に熱がたまり陽気が盛んとなっている状態。
         経血色は紫暗色、ドロドロ、便秘気味
 ・虚熱症状:陰気が不足して熱を制御できない状態。
        手足胸の熱感、ほてり、寝汗、不眠
 ・肝郁化熱:ストレスや考えすぎなどで肝気に熱が加わった状態。
 ・気虚早経:脾の弱さで脾胃の協調が欠けたため栄養吸収力の低下により血のコントロールが 出来な
         い状態。元気がでない、動悸、軟便
遅経(希発月経)=月経周期が36日以上、中医学では「寒証・血虚」による血の不足や経絡の滞りと
             考えます。
 ・寒疑(慢性的な冷え):冷えのため五臓の機能が低下し血の生成が慢性的に減っている状態。
                冷たいものの食べすぎなど
 ・気滞:ストレスなどで自律神経のバランスを乱し肝に影響を及ぼした状態。
      むくみ、手足腰の冷え、疲れがとれない
 ・血虚:気血津液の生成に大切な肝・脾・腎の機能が弱っている状態。
      経血量少ない、頭痛、めまい、目の疲れ、皮膚乾燥
乱経=月経周期が長かったり短かったり不安定
   ・緊張、イライラ、不眠、考えすぎ、など過度のストレスで現れることが多い。
    気血コントロールの肝・脾・腎に影響を与え気の流れが乱れることにより、ホルモンバランスも乱れ
    子宮卵巣へ影響する。
    経血量は多かったり少なかったり、経血に塊あり、胸がもやもやする、下腹部痛、ゲップ、顔色が
    悪い、めまい、腰膝だるい


月経前・月経中・月経後に下腹部や腰から尾骨にかけての痛みや虚脱感が、薬に頼るほどある場合を
中医学では痛経と言います。月経痛は月経2~3日前から始まる方もいれば、月経が終わるまで続く
方もいらっしゃいます。
主な症状としては、イライラ、むくみ、考えすぎ、乳房が張る、腰が重だるい、眠い…など、これらは子宮
卵巣のトラブルをあらわしています。特に子宮内膜症の場合は症状が強くでる事もあります。
中国の古書によると「子宮卵巣の位置する骨盤胞の"寒凝気滞血お(冷えにより気血が滞る状態)"に
より経血が流れにくくなることにより、むくみや下肢冷痛が起こる」とされています。

また日頃から虚弱体質による気血不足や、血行不良、腰膝のだるさ、腰の重だるさ、物忘れしやすい…
などのタイプは、肝・腎虚による気血の虚弱と考えます。これは、腹部マッサージをおこなうことで軽減さ
れます。また、おりものが多い、尿量は少ない、腰痛と腹痛がある…などのタイプは湿熱により老廃物が
たまりやすいと考えます。